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飼い猫に手を咬まれる・・・ [暮らし]

朝、定刻に姿を現さない部下がいる。

黙って休んだり遅刻したりすることの無い男なのだが、昨日何か聞いたかな?

と、なんとか思い出そうとする。

じきに、彼の部下に、彼から電話があった。

猫に咬まれて、今病院で処置中ということだった。

 

そうか、猫に咬まれたのか、それは災難だったなぁ・・・・  

  

え?

猫に咬まれた?

犬じゃないの? と彼女に訊き返す。

いいえ、猫だそうです。

引っ掻かれたのか?

いいえ、咬まれたそうです。

 

そう、彼は、猫に手を咬まれ、数針縫う怪我をした。

出血が止まらなかったそうな。

傷は骨まで達したそうな。

骨を削ぐ手術だったそうな。

 

どんな獰猛な野生の猫(野良猫とも言う。)かと思ったが、意外にも血統書付きの飼い猫であった。

自宅で愛猫を抱いていたら、突然咬み付き、咬んで、咬んで、咬んで、強く咬み続け、傷は深く骨にまで達した。

そういう話だった。

窮鼠猫を食(は)む という諺がある。

飼い犬に手を咬まれる という諺がある。

飼い猫飼い主を咬む という実話であった。

 

利き腕でなかったのがせめてもの幸いで、腕吊りをして即日業務復帰した彼が、今、悩んでいる。

猫は、敵意を顕わに、まだ人を咬もうとするらしい。

家族は猫を怖がり、猫と人が同居できない状態らしい。

彼自身、猫への恐怖心を押さえきれない。 

処遇をどうすればよいのか。

人を咬んで傷を負わせた犬は処分されることになるのな、と思う。

人を殺めたり傷つけた猛獣は間違いなく殺される。

しかし、人を咬んで深手を負わせはしたが、それは飼い猫と飼い主。

もう一緒には過ごせないが、死なせるには忍びないと、悩む。

  

猫は一体彼に何を訴えたかったのだろうか?

動物の心を理解する外国人女性がいましたね。


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