新年早々、人の親切が身にしみる・・・♪ [本源]
大晦日から新年になった午前1時半から2時頃にかけて、道に迷いました。
昼間なら良くわかるはずの、ちょっと間違えようもない場所なのですが、寒い夜ということで焦りもあり、あっちこっち動いているうちに完全にわからなくなってしまいました。
たまに通る人もあるのですが、こんな時間に道を訊くのは、相手の戸惑いや迷惑を考え、躊躇してしまいます。
交番にも立ち寄ったのですが、鍵がかかって不在でした。
30分くらい彷徨って、寒さや疲労よりも焦りがピークに達してきた時、ショッピングモール内をこちらに向って歩く人影を発見し、意を決して道を尋ねることにしました。
その人は女性だったので、ちょっとまずいかな、という気もしましたが、此処を逃せば次また何分後に人にめぐり合えるかわからないので、ええい、ままよと。
「すみません、ちょっと道をお尋ねしたいんですが・・・。」
「え?」
「すみません、実は道がわからなくなって困っています。教えていただけませんでしょうか?」
「はい。どこをお探しですか?」
「※※ホテルに行きたいのですが、わからなくなってしまいました」
地図を示して「ここはどこでしょう?」(間の抜けた質問)
「えーと、ここがそごうだから、・・・・、ここが現在位置で、お探しのホテルはこちらですね。逆方向に向われてますよ。」
「えー、そうなんですか?10時過ぎにホテルを出て目的の場所に行って、また逆のルート来たはずだったのですが、行き過ぎたのですね?」
「ここを降りて、こう行って、こっち側ですね。駅のそばですよ。」
「ええ、駅の傍なんです。駅の傍だから間違うはずがないと高を括っていました。でも、駅もわからなくなりました」(ドブ爺ぃ、馬鹿じゃなかろか)
「ははは・・・ ちょっとわかりにくいかなぁ・・・、私、案内します。」
「ええ?ご迷惑ではありませんか?」
「いいえ、私もあちら方面に行くところですから。」
ということで、目的のホテルの近くまで案内していただきました。
ちょっと行かれる方向とは違っていたような・・・・ m(_ _)m
人通りもほとんどないう深夜2時だというのに、少しでも早く目的の場所に着きたかったろうに、本当にご親切なことに、この胡散臭いウスノロ爺ぃをご案内いただきました。
道中、私の言葉から、九州と見抜かれました。
語尾に「ね」が付くから、ということだそうですが、そうなんでしょうか?
隣県の山口を含め、九州しか住んだことがないので、大当たりです。
大晦日、元旦までお仕事ですか?と訊かれましたので、仕事ではない「あること」のために31日にはるばる鹿児島から来て、きょう1日早朝の飛行機で帰ることも正直にお話ししました。
参加料は7000円だけど飛行機代等の交通費やホテル代等で6万円くらいかかっていることも話し、お金を社会に流通させることができて嬉しい、などとおバカなお話も☆
なんやかんや、楽しく世間話などしながら。
本当に、いくら感謝してもし切れるものではありません。
でも、金銭的にお礼を差し上げるのはかえって失礼にあたると考え、精一杯の感謝の気持ちを込めてお礼を申し上げ、深々と頭を下げることでもって代えさせていただきました。
「どーいたしまして」とにこやかに去って行かれました。
とても品がよく、義侠心(決して、任侠心、ではない。)のある美しい方でした。
私好みの(笑)。
あんな時間に一人で歩かれていることはとても不思議ですが、年明け早々、人の善意、温かい心に触れさせていただきました。
年の瀬にはるばるここにまで来て、道に迷った甲斐がありました。
ここは良い人の住む良い街ぢゃん
とまで思ってしまいます。
受けた親切、ゆめゆめ忘れず、ドブ爺ぃも世のため人のため、できることは厭わずやって行きたいという思いを新たにした次第です(その思い、いつまで続くか、は別として)。
金は天下の回り物、親切も天下に回してゆきましょう♪
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