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一山越えて♪ [妄言妄語]

朝から、部長と一緒に自宅に戻ると、ペケポン課長が居た。

居間のちゃぶ台に大きな石の置物のようなものが置いてある。

朝の5時から、なんでペケポン課長が他人のドブの家の居間にいるのかさっぱりわからんが、今さら詮索しても、居るものは居るので、しようがない。

そんなものさね。

それより問題はこの石。

自然石ではなく、人の手が加わったもののように見える。

聞けば、なにやらいわく付きの、危ない物件らしい。

危ないからドブに預ける♪ か?

そんな物捨てちまえよ。

いや、危ない物を捨てたら、拾った人が大変だ。捨てたこちらにも後難が怖い。

だいたい、誰がどうやって手に入れた代物? 誰の物?

学生ちょ。

 

話はそれきり。

止むを得ず走る。

途中で、何も持たないで走っていることに気付く。

しかも裸足。

どおりで足が痛いと思った。

しかも下半身裸。

どおりで走りやすいと思った。

でも、鍵や小銭もない。

これはイカンな、と思っていたところ、昔部下だった男が自転車でやってきた。

忘れ物を届けに来てくれた。

この男、今は先ほどのペケポン君の部下である。

先ほどの石のこと、何か知っているかも知れない。 

 

しかし、どうも新型インフルエンザに罹ってしまったらしい。

こればかりは気合で直さないといけない。

あの石は重要かもしれない。

呪詛や強怨は、諸刃の剣で、怖い反面、時として逆手に頼れる味方ともなることは聞いている。

危ない橋は、危ない石を背負って裸で渡れ。

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。

毒を喰らわばば皿まで これは違う。

坊主憎けりゃ袈裟まで憎い これも違う。

そういうことを虚空に想いながら寝返りをうつ午前4時。


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