10月28日には♪ [暮らし]
ということで、いよいよ10月28日を迎えまして、あたくしも、100分の講義用にA5版20枚ほどの原稿をまとめました。
講義原稿と言っても、老眼のあたくしが原稿を読み上げる講義ができるはずもなく、喋るつもりのことを一度文字にまとめたというにすぎません。
そして、喋っている中で、通訳さんがわかりにくいときには講義原稿をお見せするということも考えているわけです。でも原稿どおりには喋らない(汗)。
レジュメや各種資料を事前にお渡しし、研修生に方々には翻訳したものを配っていただいており、理解の助けにはなるはずです。
でも、アジア・アフリカの選良的幹部の方々が、亜細亜の辺境日本の、それまた人外魔境のこの地まで来て、あたくしのようなうだつの上がらない事務作業人のくだらない話を聴かなければならないのか理解できないのであります。
あたくしの冴えない姿を見て、くだらない話を聴いたら、ご当人たちもさぞかし士気が落ちることであろうと危惧する午前でありました。
そして、午前中、講義100分と思っていたあたくしに、講義60分、質疑30分でお願いしますという、途方も無いお知らせがやってまいりました。
これはもう、バンジーQっす、と申しますか、
原稿もレジュメも無くて七癖、千里を駆ける。
さて、午後、御一行様、到着なされり。
あらためて名簿をいただく。
◇◇国△△省☆☆局長、▽▽国国立◇◇院長、〇〇国△△省##専門官「的」な、など、そんなこんなのお歴々が研修生なのでした。
うむ、昨年とおんなじレベルで、油断ならぬ
通訳の方は昨年と同じ方。
単なる通訳というよりは、引率指導員という感じでしょうね、素晴らしく切れる女性です。
あたくしが言ったこと以上、と申しますか、言いたいことを英語で言ってくれている、という感じです。
あたくしも、英語が喋れないとはいうものの、読むことはある程度できますので、通訳の方がゆっくり話される英語はだいたいわかります。
聴いておりますと、あたくしが申し上げたことを越えて、言いたかったことを話していただいている☆
だから、通訳さんとお話もしながら。
通訳さん 「ここのところ、訳するのはどうしましょう?」
あたくし 「そうですね、そこんとこ、ちょっとぼかしていただけますか。」などと。
まあ、時間は少々オーバーしてしまいましたが、社内であたくししか多分しらない斯界事情とか、あたくしの本心とか、社内では黙して喋らないことを沢山話させていただきました。
コンフィデンシャル。
陪席してた社内の人間が二人。
ま、いいか
質疑も大変に盛況でございまして、あたくしとしては大変うれしゅうござりました。
大変鋭い質問で、社内の会議だったら、形式的な答弁でかわすところですが、ここは率直に思うところを述べさせていただきます。
あたくし、平常もこうでありたいと思うところですが、組織の中の立場っていうものには、きちんと敬意を払っていないと圧殺されることにもなりかねません。
講義と質疑終了後、代表者の方からご鄭重な謝辞をいただきまして、あたくしからも返礼の辞を述べさせていただきました。
本日10月28日はあたくしの74回の誕生日でございます。その日に、皆様とお会いし、本心のお話をさせていただき、そのつたないお話に対してこのような過分なお礼の御言葉をいただき、誠に嬉しく思います。あたくしからも皆様にお礼を述べさせていただきます。ありがとうございました。
と申し上げましたら、みなさんから、ハッピーバースデイを歌って祝っていただきました。
皆様、いかつい肩書きのお歴々であられますが、通訳さん同様、とても優しい方々でありました。
翌日、引率責任者の方から、当方の窓口責任者に、お礼のメールが届きました。
異国日本での長期に亘る研修で心身ともに疲労が溜まりつつある研修生の方々にとって、よい気分転換になったようです(汗)。
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