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入院中に読んだ本☆ [本]

入院中、沢山の文庫本を読みました。
最後に読んだのは「古書奇譚」 (チャーリー・ラヴェット 集英社文庫) です。
退院直前に読み始めて100頁ほど残して退院、退院2日後の先刻読了いたしました。

ビブリオ04.jpg

これまでもビブリオ・ミステリと範疇称される文庫本を何冊か読みましたが(右の写真)、この「古書奇譚」が1番面白かったように思います。


ビブリオ・ロマン と言っても良いかも。


ちなみに、ですが、右の本のうち、あとの5冊は5年前に入院している時に読みました。


長期入院しないとこの種の本はあまり読まないようですね。
 

今回は、森博嗣さんの「朽ちる散る落ちる」「赤緑黒白」「数奇にして模型」なども読みました。

京極夏彦さんの「虚実妖怪百物語 序/破/急」(合本)も読みました。1392頁あるので、時間が潰せて助かりました。京極作品にも関わらず、そして長大であるにも関わらず、展開がスピーディでスリリングでとても面白かったし。教授回診のとき、教授が、あんまり厚いので、何読んでるの?と、興味をそそられたようでした(因みにこの方は、9年前に私が沖縄に転勤した時に激励のメールを送ってくださった唯一の方です。しかし、9年前のことは記憶に残っている筈もなく、私のことを思い出される筈もありません。私の方は心細い中でのメールに感動し、忘れ得ないのです。当然、そういったことは入院中お話ししません。)。


長いと言えば、綾辻行人さんの「暗黒館の殺人」も読みました。文庫本4冊で、合計すると 2208頁になる長編で、何日も楽しめて助かりました。これも面白かった(胸が悪くなるようなグロテスクな要素や吐き気を催すような記述もあって、指定難病罹患の重篤な入院患者が読むような本ではないのですが。)。
この作品の合本版(限定愛蔵版)は1454頁とか。

大冊の合間合間には、普通の長さの本も読みました。

三津田信三 さんの「百蛇堂<怪談作家の語る話>」も読みましたが、「蛇棺葬」を読んでいないせいもあり、読解力の問題もあり、せっかく640頁もあるのに、今一つ作品に入り込めませんでした。

入り込めないという点では、佐藤 究さんの「Ank: a mirroring ape」も、構想に無理があるというか妄想が強引過ぎるように感じられ、656頁はリソースの無駄に感じられました。

内藤 了 さんの「犬神の杜 よろず建物因縁帳」は、短めですが、熟練の構想と筆致で、存分に楽しませていただきました。

ほか、「遊園地へ行こう」とか、「グアムの探偵3」とか、「蒼林堂古書店へようこそ」など。

とまれ、入院中に読んだ本のBEST1は、冒頭に挙げた「古書奇譚」 (チャーリー・ラヴェット)でした。 

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