「怪」のシチュエーション

そのあたりは、半径２００ｍ弱に１１のお寺があるようです。

いずれも墓地付です。

あるお寺の墓地と小学校の校庭が接しています。

休日の夕方、墓地に接する辺りで遊んでいる子どもたちの姿をたまに目にします。

グランドの校舎に近い側で遊んだほうがいいような気もしないではありませんが、子どもたちは元気です。

　

その圏内に、一方を道路、三方を堀と池で囲まれた公園があります。

私が最初に就職したのはこの土地でしたが、本務外応援として、最初に御遺体を運び荼毘に付し拾骨したのがこの公園のある場所でした（私の会社は葬儀屋さんではないのですが。）。

当時は木造の火葬場で、炉も旧式でした。

炉から出した棺の燃え滓が床に落ち、それはまだ赤くくすぶっており、扇風機で燃えさせたうえで、水を撒きました。

拾骨した残りの御遺骨は納骨されませんので、それをまとめる場所が斎場の敷地内にあったように思います。どこでもそうだと思います。

不特定多数の御霊の御遺骨があるわけで、そこも当然供養の対象になるのではないでしょうか。

そこに、もはや火葬場はありません。山の麓近くに移転したようです。

そこは、今は公園になっています。

繁華街に近いけれども、裏通りにあって、一方を道路、三方を堀と池で囲まれています。

日曜日の夕方散歩でその前の道路を通ることがあります。

夕陽に紅く染まった公園で遊んでいる子どもたちが何人かいることがあります。

暗くなってから、いや、黄昏時以降は大人の付き添いなしに遊ばないほうがいいような気もしますが、子どもたちは元気です。

私の部屋には、倉木麻衣さんの歌が在ります。