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スバルの激震 [インプレッサ]

昨日(10月27日)、スバルは、群馬製作所で30年以上前から常態的に無資格の検査員による完成検査を行っていたことを発表しました。その事後対応として、無資格検査で国内に出荷・販売して1回目の車検を迎える前の車両、25万5000台を対象にリコール(回収・無償修理)を申請する方針ということ。

その二日前の10月25日には、東京モーターショー2017の開幕に合わせ、(予告通り)『S208』を450台限定で発売(抽選販売)すると発表したばかりで、そのお祭りムードに水を差す悲しいニュースでした。

報告内容

(1)完成検査員について
型式指定を申請する際に、国交省へ提出している上位規定(完成検査要領)は、完成検査員が完成検査を行なうことになっている。一方、業務規定では、完成検査員登用にあたっては、現場経験の期間が必要と義務付けているため、当該工程の完成検査員と同じく、十分な知識と技能を100%身に付けたと現場管理者(係長)が認定した者を、監督者(班長)の監視下で検査業務に従事させており、型式指定申請書にある上位規定とは異なる運用になっていた。

(2)完成検査の代行押印について
完成検査工程の運用ルールでは登用前の検査員に、完成検査員の印章貸与を行ない、代行押印を行なわせていたが、それを明文化した規定はなかった。

(3)完成検査に関連する規定の確認について
上記(1)(2)で記載した運用は、完成検査に関わる規定に織り込まれておらず、規定全体が体系的に整備されているとは言い難い状況だった。

同社の完成検査の実施要員

・同社の完成検査に従事することができる者は、まず担当検査工程に必要な教育と訓練を受け、完成検査業務に必要な知識と技能を100%身に付けたと現場管理者(係長)に認定され、担当検査工程に従事するよう、監督者(班長)に指名された者。認定結果については、記録簿にて確認することができる仕組みとなっている。

・この指名された者は、個々人の保有資格(2級自動車整備士等)に応じて設定された期間までは、監督者の監視下で完成検査業務に従事。⇒2017年10月1日現在、同社全体で4名

・当該期間を経て、かつ社内の筆記試験に合格した者は、完成検査員という呼称を付し、原則監視下から外します。⇒2017年10月1日現在、同社全体で245名

・上記のとおり、完成検査正規登用前の検査員が完成検査に従事している場合があり、規定として明文化されていなかった。  以上

ということです。

細かくは触れませんが、「無資格者による完成検査が行われていた」と言えるでしょうし、違反と言えば違反、つまりコンプライアンス違反が組織的に行われていた、ということにはなるのかもしれません。

しかし、よく読めば(報告の通りであるならば)、そこまで悪質性や重大性は感じられません。

言うならば、関係規程等の整備の不備。

それはそれで問題と言えるかもしれません。パーフェクトであることが望まれるからです。

例えば、医療機関を対象に毎年行われる医療法第25条第1項の規定に基づく立入検査では、多くの医療機関で毎年何等かの口頭指導や不適切事項(定められた有資格者の専任配置etc)が挙げられますが、それと類似するレベルかと思います。

で、指摘されれば即、保健医療機関や特定機能病院が取り消されるかと言うと、基本的には、改善報告を提出し、かつ翌年の立ち入り調査で改善が確認されればお咎めはありません。

今般のスバルの件も、良いことではないが、そのレベルのことだと思います。


ということは、実は本題ではなくて、気になったのは、25万5000台を対象にリコール(回収・無償修理)を申請する方針ということ。実は、この12月に車検を受ける予定で、事前検査の相談をすることにしていたのですが、スバルディーラーさんがリコール対応で忙しくなると、車検が受けられなくなるかもしれません。

GSでもオートバックスでもいいではないかという考えもありますが、何しろ車がスバル車です。
スバル車自体がちょっと特殊ですが、RA-Rは限定300台の改造車なのでさらに問題です。
是非ともスバル車を知り尽くしたスバルディーラーで車検を受けたいのです。



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