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祐徳稲荷の「お火たき神事」と、筑後地方の「ほっけんぎょ」♪ [地域情報]

今日のSTS佐賀テレビで、鹿島市の祐徳稲荷神社昨日(12月8日)の夜に行われた「お火たき神事」のニュースが放送されていました。

「鹿島市の祐徳稲荷神社で300年以上続く「お火たき神事」。毎年128日に行われていて、春の田植えから秋の収穫までを見守ってくれた神様を山へ送る感謝の祭です。火がつけられた「お山」は、神社に返納されたお守りや熊手などを積み上げたもので、この火にあたると病気を癒し、罪やけがれが清められるとされていて、参拝客は来る年の幸福を祈っていました。」という放送内容でしたが、映像を観ると、遠い昔に生家でやっていた「ほっけんぎょ」を思い出して、懐かしく感じました。
 STS佐賀テレビのサイトより無断借用
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 「お火たき神事」と「ほっけんぎょ」は全く趣旨が違う行事のようですが、暗闇を引き裂いて遥か高くまで猛々しい火炎を上げる勇壮なな情景がよく似ているのです。

 日本中で主として、年の明けた正月に行われている「どんど焼き」、「どんと焼き」、「ホッケンギョウ」、「鬼火」など多様な呼び名。

 私の生家は福岡県の筑後地方ですが、「ほっけんぎょ」と呼ばれ、各家庭(農家)で、確か、1月7日に行われていました。

 前日、自宅農地(稲の収穫後の田んぼ)の安全な場所に、長い竹数十本をフレームと支柱にして(小さな竹藪が自宅農地にありました。)、干した廃藁(干した藁は
土竈での日々の羽釜炊飯に使います。)を5m弱の高さ迄(家庭によって違います。)巻き付け組み込み積み上げた藁柱(バベルの塔のような)を作っておき、翌朝というか日の出の遥か前、未明の刻に点火し、巨大な火炎を上げる行事です。

 大きな火の粉が暗い空中を舞い、気持が高揚します。火柱の麓の土中には藁に包んで餅を埋め、夜が明け始める頃にはこれを掘り出し、焼餅として醤油をつけていただきます。

 冬休みの最終日で、正月気分の終わりを告げる、楽しくも、少し悲しい真冬の風物詩でした。私としては、ただただ楽しく、大いに盛り上がりました。

 時代は移り、小学校の高学年になる頃には、法令か条例により催行できなくなったと記憶しています。


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