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ドライブレコーダーを取り外す♪ [交通安全・マナー]

2年前、長年の付き合いのある自動車保険屋さんのお勧めで、車の任意保険をドライブレコーダー連動型に変更していました。従来の保険料と殆ど変わらない額でドライブレコーダーが付けられて、事故に遭ったような場合にはドライブレコーダーから当該保険会社の自己担当部門に自動で連絡が行くという便利なシステムでした。

 しかし、使い始めると、なかなか面倒なシステムだということが判ってきました。いろいろと運転に文句を言ってくるのです。急ハンドルが多い、急加速が多い、急ブレーキが多い、といったものです。運転中にぺちゃくちゃと注意を削ぐようなかなり喧しいお喋り。

 一緒に走っているほかの車と同じようにゆっくりと加速しても「急加速」と言われる。ええっ、これがっ!と思ってビックリします。 これが「急加速」? 0-100km4.2秒の加速がどんなものか見せてやろうか?などと思ったりします(高速の本線進入路rampway以外ではそんなことはしませんが)。

 まあ、「急加速」の言いがかりは置いておいて、本当に疑問を感じるのは「急ブレーキ」という発声。殆どの場合は、黄色信号で停止した時に言われます。

 減速を開始してから停まるタイミングの問題ですが、赤信号で停止する場合は、信号機のだいぶん手前から黄色信号に変わり、やがて赤信号に変わるので、ゆっくりと停止することが可能です。

 これが黄色信号での停止となると、横の歩行者用信号の点滅を見て黄色信号を予測して速度を落とし、現実に黄色信号になったら停止するというプロセスを踏みます。しかし、歩行者用信号が点滅を始めても、必ずしも車が交差点に進入するより前に車用の信号が黄色に変わると限ったわけではありません。

 歩行者用信号が点滅を始めていても車用が青信号のままで停止線に達する場合が多く、そうすると流石の私も青信号では停止しません。つまり、歩行者用信号が点滅し始めた場合、車用信号も直に黄色に変わることを予測し、速度を押さえがちに交差点に接近するが、必ず停止するわけではない。

 そのため、(期待通りに)黄色信号に変わった場合は、どうしても、黄色信号で減速しながら停止線に接近し、停止線の50cm手前で停止する場合と比べ[制動距離/制動時間]は小さくなる。 この状況を保険会社のドライブレコーダーは通常の交通状況での急制動と区別せず、「急ブレーキ」と判断するらしいのです。

 ドライブレコーダーのこういった「お喋り」があまりにも煩いので、当該保険会社本社のシステムサービス担当の方に電話で改善方法を訊いたら、[制動距離/制動時間]がある数値以下の場合にドライブレコーダーが「急ブレーキ」と判断して警告を発するシステムとのことでした。そして、安全運転の評価として、警告数を保険料に反映させるのがこのシステムの売り、とのこと(本当か? いくらなんでもそんなことはされていないと思います。)。 

 
警告数が保険料に反映する。こんな、遵法運転の励行を誤評価されて保険料を上げられたら堪ったものではありません。私は先述の事情を説明、つまり、「黄色信号停止を遵守する場合、[制動距離/制動時間]が小さくなるのはどうしても避けられない。ほかにも危険防止のため急制動をかけなければならない場合があるでしょう。せっかく会社と直結のドライブレコーダーがあるのだから、映像で状況を視てからAI等で判断するのが当然ではないでしょうか?」と応答したら、まだそこまでのスキルはない、とのキッパリとした答え。AIは無いのか・・・。 

 「じゃあ何ですか、つまり黄色信号無視を繰り返していればOKだが、交通法規を遵守して黄色信号のたびに停まっているとNGということですか?」と、私も若干冷静さを失いかけながら尋ねました。これに対しては、相手も喧嘩腰で応戦(内容は書けません)。双方、決して悪意は無いのですが、売り言葉に買い言葉、保険会社のシステムサービス担当の方としては異例の本気モードの対応。清々しくて気持ちの良い、熱のこもった力強い言葉です。

 しかし、短気は損気。弱い立場の独居老人にしか過ぎない私は我に返り、冷静になります。「今のは冗談ですが」、と誤魔化し、取り繕って話を収めましたが、この人の、会社思いの前向きで積極的な姿勢は深く私の心に刻み込まれました。

 そうと判れば、もうこのシステムに乗っかってはいられません。ということで、「諸般の事情、すなわち、前部1カメラだけのシステムでは、この煽り暴力の獰猛な無法の嵐が吹き荒れる現下の恐ろしい無慈悲で冷酷な交通社会にあってはあまりにも無防備過ぎるため、市販の前後2カメラ
or +360°室内の3カメラシステムに変更しようと思う」、との理由付けをもって、保険会社のドライブレコーダー付特約からドライブレコーダーを外し、普通の保険契約に戻した次第です。

 取り外したドライブレコーダーは、当該保険会社から送ってきた返送キットに梱包し、送り返して、完了。

 今、暫時、ドライブレコーダーの無いカーライフで、若干不安です。


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